最近のPCP(プレチャージ)式空気銃は威力が上がり、鹿や猪などの狩猟や止めさしに使えるようになったとよく聞きます。
しかし、実際にどの程度使えるかという情報はあまり見受けられません。
なので、先日、鹿を仕留めた際の事を書いておこうと思います。
ショッキング画像内容注意です。
ちなみに、私は狩猟一年目で周りには頼るべき先輩が少ないので、熟練者にとっては「そんなの当然じゃん!」っていう内容かもしれませんので、その際はご容赦ください。
先日、鴨を探していた際に、鹿よけネットにツノが絡まって動けなくなっていた鹿を仕留めたことは書いたとおりです。
20121220出猟、初獲物…?
その時なるべくなら苦しませたくないと思い脳天を狙ってレインストームで撃ちました。
5m以内くらいの距離で、初弾、二弾くらいは確実に眉間と脳天の間に当たったはずです。
しかし、鹿はそれでは倒れませんでした。
更に何発か頭部周辺にヒットさせることでなんとか仕留めることが出来ました。
鹿を解体するさいに頭に打ち込んだ弾がどうなったのか確認してみました。
結果、エアライフルの弾は鹿の眉間、頭骨を撃ちぬくことは出来ていませんでした。
頭骨の表面は少しダメージを受けていたものの貫通には程遠い感じでした。
以前に読んだブログでは、棒で叩く場合の話でしたが、鹿は後頭部を、猪は眉間を狙えとありました。
(ようやくまともなイノシシ: 豆狸の狩猟・採集的生活のススメのコメント欄)
先日見た海外の動画では、口径、威力はわかりませんが、エアライフルで猪の眉間を撃ち、一発で仕留めていました。
↓
今回の経験から少なくとも鹿の頭骨を正面から撃ちぬいて仕留めることは無理のようです。
鹿の止め差しに使う場合は、首や肺、心臓などを狙うほうが良いと思われます。
追記
PCP銃の動画撮りました。
参考までに。
京都笠取国際射撃場
2013年度狩猟期間になりました!
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私はレインストームで2匹、猪の止めをやりました。
1匹は頭を一発で貫通。
もお一匹は一発目は脳を外れ二発目で仕留めました。
距離はおおよそ4~5m。
もしかして重量弾ないから貫通しなかったのでは?
私は25grを使ってます。
コメントありがとうございます。
猪はまだ試してないのでなんとも言えませんが、確かに自分の使っている弾はFXプレミアムなので貫通力が弱いかもしれませんね。
あと、先日、鹿の脳みそを食べるために頭を壊した時、頭蓋骨の後頭部は薄かったので後頭部を狙うといいかもしれません。
脳みそを食べない場合に限りますが。/(^o^)\
こんにちは
鹿を仕留めているのは デイステート ウルバリン303ですね
ウルバリンは 国内で手に入る銃で ほぼ最強だし
特に動画の銃は30口径 100ft/lbs 眉間を打ち抜けるのも納得です
ヒヨドリなんか仕留めたら 食べる所が無くなりそうです笑
お持ちの方を直接は知りませんが 一応 国内でも合法だし
個人輸入でお持ちの方も居るかもしれませんね
止めさし専用に 一丁如何ですか?
こんにちは。
しばらくブログを放置しててコメントに気づきませんでした。
なるほど動画の銃は威力の強いものなのですね。
いつかは…と思いますが、今は手が出ませんね。(^_^;)
つまり、己の空気銃の威力確認のために、鹿を無駄に苦しめさせたという事。良識あるハンターは、ONE KILL ONE SHOTが常識。狩猟講習で習ったでしょ!? あなたにハンターの資格なし。それ以前に人として最低。
コメントありがとうございます。
そうですね。
私は知識も技術もなく、鹿を無駄に苦しめさせたと思います。
良識も常識も無いのでしょう。
ハンターの資格もないし、それ以前に人として最低なのだと思います。
きーちゃんさんは1発で即死させないと良識も常識も無いハンターだと決めつけるんでしょうか?
痛くなかった苦しくなかったと感じるのは撃たれた刺された獲物であって、ハンターの主観ではありませんよね。
そもそも半矢の無いハンターっているのでしょうか?
また、くくりやハコ罠も客観的には充分苦しい痛いと思いますがいかがでしょう。
会ったとこもない人に、人として最低などと言う人物はまともではありません。
この記事からわかることは、小口径軽量弾による止め刺しは向かないということです。
ここを見た多くの人が結果を参考にしたのではないでしょうか?
もしそれを、私は知っていたと言うのであれば自身もやったことがあると言っているのと同じです。
他人の批判などできないでしょう。
私は、罠猟免許は3年目、空気銃を所持してからはまだ半年程で経験が非常に浅く未熟ですが、経験したことをお話ししたいと思います。
私は、有害鳥獣捕獲(駆除)で箱罠、くくり罠にかかったイノシシの止め刺しにFXロイヤル350(6.35mm弾、45ft/lbs、弾種はJSBキングヘビー25.4グレイン又はキングヘビー 33.95グレインを使用)空気銃を使用しています。
止め刺しを依頼された分を含めると9頭で、イノシシの重量は20kgから60kg級、射撃距離も約2mから20mと様々ですが、イノシシが動くのでなかな照準を定めるのは簡単ではありませんが、眉間付近に頭骨に対して直角ではなくても角度が60度程度以内ですと60kg級でも最初の一発で仕留めることができました。この場合、頭骨から血が吹き出ることから(吹き出ないこともあります)、弾は頭骨を貫通していると思います。しかし、急所に当たらず、4~5発で仕留めることが多かったです。
ちなみに、イノシシ成獣の眉間付近の頭骨厚さは約15~20mm程度のようです。(青谷上寺地遺跡の弥生人と動物たち 平成18年3月発行より)
当銃の威力ですが、キングヘビー25.4グレインを使用した場合、20mの距離から厚さ30mmの杉板を10発の内8発程度は貫通し、25mmの厚さではほぼ100%貫通します
送信した内容に誤りがありましたので、お詫びします。空気銃弾の名称ですが、JSBキングヘビー25.4グレインをJSBキング25.4グレインに、文中2箇所の訂正をお願い致します。
コメントありがとうございます。
高圧で重量弾をお使いですね。
そのぐらいでしたら止め刺しにも効果的な様ですね。
私も記事にしてませんが先日箱罠にかかった子供の猪の止め刺しをしました。
この時は1m程度で垂直に眉間〜脳天を狙って止め刺しをすることができました。
この時は血と一緒に脳組織も噴き出しているように見えました。
こういう情報が集まると後続の方が助かると思います。
情報ありがとうとざいます。ヽ(^。^)ノ
イノシシの止め刺しに空気銃(FXロイヤル350)を使用していることや、引用した資料より判断して、イノシシ頭蓋骨の眉間付近の厚さは、15~20mm程度のようですということは、2016年5月6日にコメントしました。
今回、イノシシ頭蓋骨の眉間付近の骨の厚みを自分で確認するために、今年6月に有害鳥獣捕獲のくり罠で捕獲し埋設していた、推定体重65kgの雄のイノシシを掘り起こし調べてみました。頭蓋骨長(上面に沿って測定))は33.4cmでした。
鋸で眉間付近とそれから頭頂方向に8cm間隔の二箇所で切断しようとしましたが、側方まで切断するのが難しく、ハンマーで叩き破壊しました。
骨の厚さは二箇所でそれほどの差は無く、平均約22mmでしたが(側方は意外と薄く8mm程度←弱点?)、驚いたことに骨は中が詰まっているのではなく、鼻から頭頂方向に、楕円形状(側方部は三角形)に空洞になっており(トンネルが横に並んでいる状態)、空洞と次の空洞の間の骨の厚さは骨の中心付近で最も薄く、幅は1~2mm程でした。
又、空洞の短辺長(トンネルの幅)は5~10mmで、空洞部における骨の厚さは表皮側で3~4mm、内側で1~2mmでした。つまり、骨の厚みは22mm程ですが、おおざっぱな話ですが眉間より上部の骨の断面の半分は空洞部分が占めていることになります。
眉間付近の頭骨に空洞があるかどうかは、5月6日のコメントで引用した「青谷上寺地遺跡の弥生人と動物たち 平成18年3月発行」に掲載されている写真では分かりませんでした。 ちなみに、止め刺しに使用した空気銃弾は、眉間よりやや上部の左則を貫通していました。
イノシシには皮と脂肪があるため、もしも空洞がなければ私の空気銃では貫通出来ないのかもしれません。
重量が80kg以上の大型イノシシでは、骨の厚みは増加すると思いますので、機会があれば今後確認したいと思います。
情報ありがとうございます。
眉間近くの空洞はいわゆる副鼻腔という部分かもしれませんね。
動物の副鼻腔がどうなってるかは詳しくはわかりませんが。(^_^;)
また、人間でもおでこは真ん中よりもやや外側のほうが骨が薄いと何かの格闘漫画に書いてあったような、、、。(^_^;)
また何か情報ありましたらよろしくお願いします。
ヽ(^。^)ノ
私はウルバリンを愛用していますが、雄の成獣以外で50m以内ならばほぼ1発でその場で倒れます。狙う場所は頭部の上半分です。この場合、横でも正面でも同じです。しかし、雄の成獣の場合は皮膚も骨も厚いせいなのか1発では倒れません。5,6発撃ち込むこともあり、まだまだ研究の余地がありますね。
きーちゃんさんの批判している方の行っていることについてですが、少なくとも他人の経験談や情報に基づいてそれを根拠に試されていることであって、それは決して間違いではないですよね。だれしもが通る道でただ単に経験や技術がまだ備わっていないだけだとおもいますよ。きーちゃんさんもきっとそんな時期があったのではないでしょうか?
昨今、空気銃の性能も急成長しておりもっともっと多くの方がいろんなことを試されて情報提供し合えば、空気銃の可能性や用途もまだまだ広がってくることでしょう。
有用な情報とコメントありがとうございます。
ネット上でもまだまだ空気銃の情報が少ないと思います。
まさに今も空気銃は成長中なので多くの情報が共有されたらうれしいです。
はじめましてこんにちは。とめさし用に空気銃の購入を考えています。
なかなか興味深い記事ですね。参考になります。ほとんどクレーしかやってなかったので。空気銃も30口径があるのは知りませんでした。とめさしなので命中精度というよりは威力の強いのがいいと思うのですが、今調べてみたらなかなかすごい値段ですねこれは(笑)
コメントありがとうございます。
完全に止めさし用途であれば、空気銃より電気槍?の方がコストパフォーマンスは良さそうです。
使ったことありませんが。(^_^;)
返信ありがとうございます。
あの後引き続きWolverineを調べていたのですが、なんだかサイトによって新品でもかなりの価格幅があるようですね。どっちにしても40万切るかってゆうところで、私としては買うとしたら中古を探す方向でしょうかね・・・。
お話いただいた電気槍、調べてみました。電殺器と結構呼ばれてるようですね。安くすみそうですし、一旦こちらをためしてみようとおもいます。情報提供ありがとうございます。
有害獣駆除2年目です。
1年目(2016年)は、くくり罠にかかったイノシシを電気止めさしで仕留めていました。
バッテリーは12V,7AHのもの。インバーターは100V,200Wのものを使っています。重量は合計で3kgです。紐をつけ肩にかけて使っています。
12匹くらい仕留めるとバッテリーの充電が必要になります。
イノシシに刺す部分は、
コンクリート用のけがき針をつけた2本の竹(長さ4m)です。
先端部は、1mmの厚さのアルミ板を70cmくらいまで巻きつけて、
噛まれても壊れないように補強しています。
アルミ板の補強が無いと、竹の棒は一瞬で噛み砕かれてしまいます。
アルミ板にも電気が流れますので、
噛み付いたらもう1本の針を適当に刺せばイノシシの体内を電気が流れます。
2本の電極が同時に刺さるように工夫しています。
2本の針が5mmくらい刺さればイノシシは1秒くらいで動かなくなります。
動かなくなってから、さらに30秒くらい通電しています。
2016年度はイノシシ 21匹を捕獲しました。
100kgを超えているような大物の場合は、猟銃を持っている方にお願いしていました。
2年目(2017年)は空気銃を購入しました。
FXストリームライン、5.5mm、18Grです。
この空気銃でのイノシシの止め刺しでは、
撃つ場所と、角度がとても重要です。
罠にかかったイノシシは、突進してくる前に少し静止しますので、そのときを狙って撃っています。
2017年度は、4月から12月で 16匹捕獲しました。
止め刺しは、電気止め刺し と 空気銃です。
ケース1:(空気銃FXストリームライン、5.5mm、18gr 使用)
イノシシ(体長140cm、メス)が口を前に突き出しているときに、
15mくらい離れた所で銃を構えて、正面から額を狙ってみましたが、
当たったのに全く効果なしです。弾は貫通しません。
横を向いたときに、目と耳の間を狙って撃ったら貫通して倒れました。
心配なので、電気止めさし器を当ててみて、死んでいるのを確認しました。
ケース2:(空気銃FXストリームライン、5.5mm、18gr 使用)
崖下の罠にかかっているイノシシ(体長135cm、オス)を崖(高さ2m)の上から額を狙って撃ったら弾は額を貫通し1発で倒れました。
倒れた所で、目と耳の間を撃って止めを刺しました。
さらに、電気止めさし器を当てて、死んでいるのを確認しました。
肉質について:
どちらも、頭を下にして木につるしてから、頚動脈を切って血抜きを1時間ほどしてから解体しました。
電気止めさし器だけで仕留めたものと、空気銃を使った場合の肉質の違いは
私には分かりません。
近所の方にも肉を配布しましたが、味の違いを指摘する方はいません。
2016年度に猟銃を使って止め刺ししてもらったイノシシの肉の味も
私や近所の方の味覚では違いは感じられませんでした。
味の違いが分かったのは、止め指しの方法ではなくて、
寒い時期にとったもので、脂肪の層が厚いものは、
脂肪の層が薄いものより美味しいということです。
正面からの撃ち方:
イノシシが口を前に出しているときは、イノシシの顔が水平線に対して
45度くらいの角をなしていると思います。
ネットの動画を見ると、ウルバリンという空気銃で、弾が25grならば、正面から額を撃って倒せるようです。
角度が45度ならば、水平に撃った弾が頭蓋骨を砕こうとする力は
25*(1/√2)=25*0.7=17.5
なので、
18gr弾の場合は、顔に対して弾道が直角になるような撃ち方をすれば、
ウルバリンで顔に対して45度の角度で撃ったのと同程度の効果があると思います。
(ケース2はこれに近い。)
また、額の辺りは丸みがあるので、玉がそれてしまうことが多いのかもしれません。
イノシシがこちらを見ているような姿勢では、
正面から額を狙って撃っても効果は無かったです。
くくり罠に掛かっている猪が真下を向くことは少ないので
正面からの額を狙っての射撃は効果があまり期待できません。
側面からの撃ち方:
イノシシが立っているときの顔の側面は地面に対して垂直なので、
顔に対して横からの射撃は18grの弾でも効果があります。
耳や目の当たりを水平に撃てば、弾道が横顔に対して直角に近くなるのと、
額に比べて、耳や目の近くの骨は薄いので貫通するのだと思います。
近くにいるとイノシシは興奮して突進してくるので、
少し離れたところから、目や耳の付け根辺りを狙うのが良いと思います。
狩猟との違い:
狩猟をされる方から見れば、空気銃でのイノシシ止め刺しは邪道なのでしょうが、
イノシシに畑や田んぼを荒らされ、また農道も破壊されているので何とか防ぎたいと思っています。サトイモを食べられてしまう被害が多いです。
夕方になると家の近くにイノシシが現れていますので心配している人も多いです。
自分の住んでいる地区および自分の家の周りで害獣駆除をするだけで、
狩猟目的で他の地域に出かけることや山の中での狩猟はしません。
田畑や家の近くに出てくるイノシシさえ駆除できれば良いと思っています。
そんな状況なので、寛大な気持ちでお許しください。
なお、イノシシがこの地域に現れ始めたのは2011年頃からです。
有害獣駆除2年目 さん、詳細で有用な報告ありがとうございます。
罠の止め差しに空気銃は立派な手段だと思いますよ。
特にくくり罠にかかった動物は近づくと危険なので空気銃は有効です。
装薬銃は音もうるさいですし、近隣に住宅があると使用が難しいですよね。
安全にだけは注意してバンバンイノシシ獲って下さい。ヽ(^。^)ノ