前回の記事が羽根毟りで長くなってしまったので分割です。
ここから解体画像でますので動物の内臓画像注意。
えー、前回の記事で羽をむしった鴨達ですが、見ての通り、腸抜きをしていません。
一般的に鴨を捕まえたら一秒でも早く腸抜きをするのが鉄則と言われているようです。
しかし前回、鴨を取った時、すぐに腸抜きをしたのですが、当然、肛門から棒を入れて腸を引き出す方法では鴨の腹腔内で腸はバラバラにひきちぎれます。
そして腸の内容物で腹腔内が汚染されました。
その場ですぐに洗える状況ではなかったのでそのまま持ち帰ったのですが、腹腔内で汚染された心臓や肝臓などはあまり食べたくない状況でした。
さて、ここで先ほど毛毟りした腸抜きをしなかったカルガモさんのお腹を開いて中身をみてみます。
こちらのカルガモさん
消化管は食道から砂肝、腸、肛門へと一本でつながっています。
気管、心臓肝臓は別で取れます。
肛門から砂肝は抜けないので、どう頑張っても肛門から腸を抜く方法では消化管がちぎれて腹腔内が汚染されます。
つまり、鴨が取れてすぐに消化管を抜くには、首に切れ目を入れて食道を切って、それからお腹を切り開いて肛門の周りも切れ目を入れて、お腹に手をツッコんで食道、砂肝ごと千切れないように抜くのが一番良いように思われます。
ただし、お腹がバックリと開いてしまうので、手で毟るにしても、ワックスを使うにしても、羽根を毟るのがちょっと面倒になる気がします。
ところで、今回、この獲物は獲ってから腸抜きもせず、冷蔵庫で丸のまま2日置いたものでしたが腸を抜かなかったことによる問題は無いように思われます。
さて一方で、昼獲れて夜に解体したコガモさんですが、お腹に変色が見られます。
腸の形で色が滲んでいるようですね。
コガモの方が内臓の影響を受けるみたいですね。
猟場での手間、羽根毟りの時の手間、腸抜きをいつするかはまだ考察の余地があると思います。
ちなみに、カルガモ、ヒドリガモ、コガモの心臓と砂肝の比較はこんなかんじです。\(^o^)/